映画「パシフィック・リム」あらすじとネタバレ・レビュー

日本・海外問わず、ロボットを取り扱った作品は多いですね。

日本の漫画が原作のトランスフォーマーもアメリカで実写化されたり、実写映画の中にもロボットものは増えてきました。(トランスフォーマーは機械生命体なのでロボット映画というかは微妙ですが)

今回紹介する映画はロボット映画の1つ、「パシフィック・リム」

2013年に公開された映画で、上映時間は131分。

映画「パシフィック・リム」に対する私、玄苺の評価は・・・(星3.5)

映画「パシフィック・リム」あらすじ

それでは映画「パシフィック・リム」のあらすじを紹介します。

太平洋の深海から突然、未知の未確認巨大生物が現れ、サンフランシスコを襲った。

未確認巨大生物は「怪獣(KAIJU)」と名付けられることになる。

しかしその後も、未確認巨大生物は世界各地に出現し、世界中で大きな被害を受けた。

そして人々は、怪獣に対抗するための操縦兵器「イェーガー」を作り、怪獣と戦えるようになり、勝利が続いた。

しかし、勝利は長くは続かなかった。

怪獣も進化し、強くなり、次第に「イェーガー」では勝つことができなくなっていった。

果たして人類は、怪獣の脅威に打ち勝つことができるのか?!

映画「パシフィック・リム」には日本人女優2人出演!

映画「パシフィック・リム」ですが、実は日本人女優も2人出演しています。

それが「パシフィック・リム」での紅一点、森マコ役で出演している「菊地凛子」と森マコの幼少期役の「芦田愛菜」です。

菊地凛子は1999年に映画デビューした後、2006年に映画「バベル」でアカデミー助演女優賞を取ったことで国際的に活躍しています。

そして幼少期の森マコ役で芦田愛菜。

当時9歳の芦田愛菜演じる幼少期の森マコは、ほとんど怪獣から逃げ惑い、泣いているシーンなのですが素晴らしいものを魅せています。

映画「パシフィック・リム」吹き替え声優の豪華さ!

映画「パシフィック・リム」は吹き替え版の声優陣が超豪華です!

主人公である”ローリー・ベケット”役は「銀魂」の坂田銀時や「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのジョセフ・ジョースターなどでおなじみの「杉田智和」

そして紅一点、ヒロインの菊地凛子の演じる”森マコ”役をふき替えるのは「林原めぐみ」

その他にも玄田哲章、古谷徹、三ツ矢雄二、池田秀一など、たくさんの人気声優が出演しています。

特に林原めぐみや古谷徹・池田秀一は国民的大ヒットアニメでロボットを操縦していることを考えてもとても面白いですね。(エヴァ:綾波レイ/ガンダム:アムロ・レイ:シャア・アズナブルなど)

古谷徹演じる”ニュートン・ガイズラー”は怪獣を研究する研究者なのでロボットの操縦はしませんが、それでも心躍るところがあります。

映画「パシフィック・リム」ネタバレとレビュー

映画「パシフィック・リム」のネタバレとレビューですが、まず結論から言いますと…

「音楽は最高!でもストーリーと戦闘シーンは・・・?」

それではネタバレ込みのレビューです!

音楽が最高!

まず、映画「パシフィック・リム」を見てよかったこと代表なのが音楽!

控えめに言っても最高です!

音の重厚感、スピーカーで聴いていてもヘッドホンで聞いていても何度も聞きたくなるほど!

サウンドトラックを聞いていても素晴らしいです。

オーケストラなのにオーケストラじゃない。

まるでハードロックのようなオーケストラ演奏です。

特に「パシフィック・リム」のメインテーマはちょっと聞いても耳の中に残るほど!

本当に音楽は素晴らしいです。

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ロボットのカッコよさと戦闘シーン

映画「パシフィック・リム」で注目なのが戦闘シーン。

「パシフィック・リム」でのロボット操縦は2人での操作。

しかしその操縦方法が予想外でビックリ。

ロボットの戦闘と言えば、多くの場合でペダルと片手ずつの操縦桿(そうじゅうかん)ではないでしょうか?

ですが、なんと、「パシフィック・リム」でのロボット操縦方法は・・・人力です。

人力というのをもう少し細かく言うと、歩くためにはパイロットが歩く動作をし、腕を動かすにもパイロットが中で腕を動かす。

つまりパイロットの動きに合わせてロボットが動くというもの。

これはある意味での衝撃でした。

見慣れたロボットアニメでの操縦方法とは全く異なるので、この操縦は是非見てほしいポイントのひとつです!

ウルトラマンをリスペクトした戦闘シーン!

「パシフィック・リム」でのロボットの戦闘シーン、これはほぼ肉弾近接戦闘なのですが、ウルトラマンを感じさせてくれます。

いわばウルトラマン対怪獣をロボット対怪獣にしたよう!

この戦闘シーンを見ていると、監督”ギレルモ・デル・トロ”氏の円谷プロやゴジラなどの日本の特撮への大きな愛が感じられます。

戦闘には「プラズマキャノン」や「ロケットパンチ」といった技や武器も登場しますが、基本的には近接戦闘が多いです。

これは先ほどのウルトラマン感ももちろんあるのですが、プロレスを感じさせてもくれます。

ギレルモ・デル・トロ監督はメキシコ出身なので、そういったところも相まってプロレスを感じさせてくれるのかもしれませんが、戦闘シーンがエンターテインメントとして素敵です。

プラズマキャノンは遠距離攻撃ができるはずですが、至近距離で使われることが多くあります。

これに対してはもっと遠距離で使わないの?というツッコミも出てきそうですが、先ほどのプロレスのようなエンタメと、先述したウルトラマンを踏襲したような戦闘なんです。

ウルトラマンも言ってしまえばスペシウム光線を最初から出せば戦闘はすぐ終わりますよね。

ですがそこにエンターテインメント性はありません。

この「パシフィック・リム」での戦闘を見ていると、監督ギレルモ・デル・トロ氏がどれだけ日本の作品が好きなのか、愛しているのかを感じられます。

中途半端に日本語

この映画「パシフィック・リム」は監督の「ギレルモ・デル・トロ」氏の日本の特撮などから影響を受けてきたのはわかるのですが、セリフの中に中途半端な日本語がありとても気になります。

怪獣を「KAIJU」とするのは、寿司を「SUSHI」とするような感じでわかるのです。

しかし、ヒロインである「森マコ」のセリフがところどころ日本語になっており、ここにものすごい違和感があるのです。

話し方の発音とかではなく、それまで英語で会話していたのに急に日本語になったり、かと思えばまた英語に戻ったり。

ここに日本語でなければならない理由がないので、はっきり言って見ていると混乱します。

見ていても日本語でなければならないシーンというわけでもなく、急に日本語になって急に英語に戻ってとするこのセリフには違和感がぬぐえませんね。

イェーガー(ロボット)へのこだわり

映画「パシフィック・リム」の中には複数のイェーガー(ロボット)が出てきます。

ストーリーの中でメインに出てくるのは4体のイェーガー(ロボット)になります。

そして過去の回想シーンのなかにもう1体のイェーガーが出てくるので、合計5体です。

ここですごいのが、それぞれのイェーガー(ロボット)へのこだわりです。

イェーガーについてのこだわりについては以下をご覧ください。

「僕らはまず100体くらいロボットのシルエットをデザインした。そこから毎週のように、候補を絞っていったんだ。『アメリカン・アイドル』のような形式でね(笑)。だいたい2ヶ月くらいでメインのデザインが絞られてきて、各イェーガーのキャラクターが浮かび上がってきた。

CINEMOREより引用

そして実際に使われた機体を見てもそのこだわりは見てとれます。

ジプシー・デンジャー

ジプシー・デンジャーは主人公”ローリー・ベケット”が兄の”ヤンシー・ベケット”と共に操縦していた機体ですが、兄ヤンシー・ベケットの死後、ローリー・ベケットは”森マコ”と共に操縦します。

このジプシー・デンジャーはアメリカで作られた機体。

色は青が主体なのですが、作品上ではもう少し暗く、グレーのように見えます。

そして期待にはところどころ赤いラインが入っており、青と赤の機体。

これはキャプテン・アメリカを彷彿とさせるところがあり、アメリカの機体としてこれ以上はないのではないかと思います。

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ストライカー・エウレカ

ストライカー・エウレカは主人公のローリーに対抗心を持つ”チャック・ハンセン”と父親の”ハーク・ハンセン”のハンセン親子。

ストライカー・エウレカはオーストラリアで作られた機体。

映画「パシフィック・リム」の中では第5世代のイェーガーに当たり、最新型の機体になっています。

第5世代のイェーガーはこの”ストライカー・エウレカ”一体であり、この時最高のパワーとスピードを持っている。

ただ、最新型で電気によって動くため、電磁パルスを発する怪獣と対した時に行動不能に陥りもしました。

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クリムゾン・タイフーン

クリムゾン・タイフーンは中国製のイェーガー。

珍しいのは3人乗りの機体であり、パイロットは「チャン・ウェイ・タン」「ジン・ウェイ・タン」「フー・ウェイ・タン」の3人。

名前からも分かるように彼らは人は三つ子です。

クリムゾン・タイフーンは赤い色の機体になっており、色のイメージからも中国を連想させることができます。

この機体は腕を3本持つといいう特徴があり、通常の人型とは異なるフォルムをしているんですね。

そしてこの機体は甲冑もモデルになっており、肩や腕のデザインからもうかがえますね。

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チェルノ・アルファ

チェルノ・アルファはその名前からも想像できるように、ロシア製。

この機体に乗るのは「サーシャ・カイダノフスキー」と「アレクシス・カイダノフスキー」の夫婦。

重装甲のこの機体はソ連時代のT型戦車からのデザインも取り入れられています。

旧式のイェーガーですが、重装甲をいかしたパワーを持ち味に戦います。

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映画「パシフィック・リム」の原作は?

映画「パシフィック・リム」には原作はありません。

監督と脚本をギレルモ・デル・トロがしています。(脚本はギレルモ・デル・トロとトラヴィス・ビーチャムの2人)

原作はありませんが、ノベライズ化はされています。

著者:アレックス・アーバイン、訳:富永和子で角川文庫から出版されています。

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小説版は400ページを超えますが、基本的に原作通りなので案外さらっと読めてしまうくらいです。

映画「パシフィック・リム」の続編は・・・?

映画「パシフィック・リム」には続編があります。

映画「パシフィック・リム」は2013年に公開されていますがその後2018年に「パシフィック・リム アップライジング」が公開されています。(上映時間は111分)

映画としてはこの2作しか上映されていないのですが、まだ続編が出ています。

実は2021年よりNetflixにて「パシフィック・リム アップライジング」の後日譚である「パシフィック・リム 暗黒の大陸」が放送されています。

ただしこの作品は、実写作品ではなくアニメになっています。

3Dアニメになっているので、だいぶ雰囲気は変わり、好みが分かれるところにもなるでしょう。

「パシフィック・リム 暗黒の大陸」の続編が決まっていることもあり、暗黒の大陸が全7話となっていますが、話の途中で終わっているので、その続編を期待されています。

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映画「パシフィック・リム」キャスト・スタッフ

それでは映画「パシフィック・リム」に出演しているキャストとスタッフを紹介します。

キャスト

ローリー・ベケット:チャーリー・ハナム(CV:杉田智和)

森マコ:菊地凛子(CV:林原めぐみ)

森マコ(幼少期):芦田愛菜(CV:本人)

スタッカー・ペントコスト:イドリス・エルバ(CV:玄田哲章)

ハーク・ハンセン:マックス・マティーニ(CV:池田秀一)

チャック・ハンセン:ロバート・カジンスキー(CV:浪川大輔)

ニュートン・ガイズラー:チャーリー・デイ(CV:古谷徹)

ハーマン・ゴットリーブ:バーン・ゴーマン(CV:三ツ矢雄二)

ハンニバル・チャウ:ロン・パールマン(CV:ケンドーコバヤシ)

テンドー・チョイ:クリフトン・コリンズJr.(CV:千葉繫)

ヤンシー・ベケット:ディエゴ・クラテホン(CV:土田大)

スタッフ

監督:ギレルモ・デル・トロ

製作:トーマス・タル:ジョン・ジャシュニ:ギレルモ・デル・トロ:メアリー・ペアレント

製作総指揮:カラム・グリーン

原案:トラビス・ビーチャム

脚本:トラビス・ビーチャム

美術:アンドリュー・ネスコロムニー:キャロル・スピア

衣装:ケイト・ホーリー

編集:ピーター・アムンドソン:ジョン・ギルロイ

音楽:ラミン・ジャワディ

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