カラオケに行くと必ずランキングに入っていると言ってもいい曲があります。
何でしょうか?
それは・・・「Get Wild」です!(残酷な天使のテーゼを浮かべた人も正解ではあります)
Get Wildを主題歌とするアニメ「シティーハンター」が実写化されていることを知っていますか?
今回紹介するのは実写版映画「シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション」
原作が好きな人にもおすすめしたい映画です!
この映画はとにかく笑える!笑える!笑える!
とにかく笑いたい人には特におすすめです!
もちろん、シティーハンターの原作やアニメを全く見たことのない人にも、とても楽しめる内容になっていますので、是非ご覧ください。
実写版「シティーハンター」おすすめ度は
この映画の上映時間は1時間32分です。
実写版映画「シティーハンター」は2021年8月現在Amazonプライムビデオ以外では見られません。
実写版「シティーハンター 史上最香のミッション」
実写版映画「シティーハンター」を作っているのは、実はフランス!
今回紹介するのはフランスで作られたほうの実写版映画「シティーハンター」です。
実は1993年にジャッキーチェンが主演で香港で実写版「シティーハンター」は作られたことがありますが、今回紹介するのは2018年に作られたフランスのシティーハンター。
正直キャストを見るだけでも驚きます。
めちゃくちゃ似てる!!全然違和感がない!!
そして最高に面白い!
それでは次にあらすじを紹介していきます。
実写版「シティーハンター 史上最香のミッション」あらすじ
それでは実写版「シティーハンター 史上最香のミッション」のあらすじです。
ボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「冴羽獠」(リョウ)
彼は相棒の香(カオリ)と共に、日々様々な依頼を請け負っていた。
そんな2人のもとに、香水を守ってほしいという依頼が舞い込む。
その香水は「キューピットの香水」と呼ばれ、その香りを嗅いだ人間はにおいを付けた人間の虜になってしまうという、いわば惚れ薬。
薬の効果を信じない獠が本当にそんな効果があるのか試そうとしていたところ爆発が起き、その一瞬のすきに香水が盗まれてしまう。
香水を盗んだのは元傭兵の海坊主。
これが悪の手に渡って大変なことに・・・!
果たして獠と香は香水をとりもどすことができるのか!?
アニメでの声優”神谷明”と”伊倉一恵”も出演
今回リョウとカオリの役は、アニメで声を担当した神谷明と伊倉一恵ではありません。
ですが2人ともスペシャルゲストとして作品に登場しています。
一度は2人にもオファーがあったようですが、実写とアニメは違うと、リョウだけどリョウじゃないと断ったそう。
神谷明は序盤に出てくるモッコリ氏と精神科医の役で出演。
伊倉一恵はスキッピーの妻役で出演。
どちらも出演シーンは短いものの、かなりインパクトのあるキャラクター。
にしてもモッコリ氏とは・・・名前のインパクトがものすごい!
実写版「シティーハンター 史上最香のミッション」見どころ
実写版「シティーハンター」は見どころもたくさんあります。
見どころとしては
- 原作・アニメファンも楽しめる内容
- もちろん原作・アニメを知らない人にもおすすめ
- コメディ満載で終始笑える
- 何気にアクションがすごい
- 監督のシティーハンター愛を感じる
などなど。
原作・アニメファンにも、初めての人も楽しめる映画!
実写版「シティーハンター」はとにかく笑える内容になっています。
今までシティーハンターを原作やアニメで見たことのある人にも文句なしに楽しめる内容。
特にいいのがキャラクターに違和感がない!
見ていてリョウとカオリそのものなんですね。
最初、カオリにたいしては少しどうなのかと思っていましたが、見ていくとカオリそのものになっていくんです。
リョウに至っては、立ち姿から何もかもがリョウそのもの!
原作やアニメになじんでいる人にも違和感なくみれます。
そして、今まで原作やアニメを見たことのない人にも十分に楽しめる内容です。
そもそもストーリーもオリジナルで、複雑な設定や背景もないので、シンプルに楽しむことができます。
コメディ満載!その中に混ぜられたアクションシーン
実写版になってもとにかく笑える要素がつまっています。
要所要所にコメディ要素が満載!
ドリフターズのコントをほうふつとさせるような、細かいところの笑いがたくさんあります。
とにかく笑いたい人には本当におすすめ!
下ネタ的な笑いも中にはあるのですが、小ネタ的な笑い要素がすごいです。
ネタの内容については是非みて堪能してください。
そしてコメディネタに混ぜられたアクションシーン。
これが何気にすごい。
笑わせる中での派手なアクション。
コメディ要素で人を楽しませることを怠らず、その中でのアクションシーンはなかなか見ものです。
コメディが強いとアクションがいまいちというものもありますが、この映画ではどちらもが最高!
実写版「シティーハンター」ネタバレ・感想
とにかく見ていて飽きない映画「シティーハンター」
ここからはネタバレを含みながら感想を伝えていきます。
小ネタ・コメディネタのこだわり
見どころとしても紹介しましたが、とにかくコメディネタがすごいです。
本当にドリフターズのコントを見ているような、細かいところにネタが込められています。
例えばスリッパを履いて行こうとしたら、スリッパに接着剤がつけて床にくっついていて派手に転んだり。
美容整形待ちの裸の男性その先にいたシスターの乗ったバスに吹っ飛んで、中のシスターの1人がスマホで写真に撮るのをほかのシスターが怪訝に見ても「後でシェアしますね」のひとことでみんな黙ったり。
跳弾した弾がリョウのお尻に当たったり。
コメディの様に笑えるところが多いです。
アニメ版のシティーハンターよりもコメディ要素は多く感じられますが、実写だからこそ面白いシーンですね。
こだわりの俳優・吹き替え声優陣
監督自身の演じるリョウはもちろんですが、カオリもなかなかに似て見えます。
そして海坊主・・・そのままやん!とつい口にしてしまうほどにそっくり。
よく見つけてきたなと思いますが、どうやら俳優ではない。
監督のシティーハンター愛が、アニメからそのまま出てきたようなキャラクターを見つけてきたんですね。
そして声の出演はアニメ版からの「玄田哲章」というなんともうれしい出演。
さらに冴子の実写化を演じたのは「ソフィー・モーゼル」。
かなり色っぽく、キャラクターの似ている具合は低いのですが、声を演じたのは「一龍斎春水」と、アニメ版エンジェルハートで冴子を演じたご本人。
原作ファンにもかなりうれしい出演ですね。
日本のアニメへの愛
実写版「シティーハンター」には様々なところで日本のアニメへの愛を感じられる演出があります。
例えばドラゴンボールの亀仙人を思わせる人物がでてきたりと、様々な小ネタが出てきます。
ですがこれだけではありません。
映画.COMの記事によれば他にも膨大なネタが仕込まれていたようです。
リョウが槇村とバーで飲むシーンでは、らんまと呼ばれるウェイトレスに1/2サイズのビールをオーダーしたり、「ドラゴンボール」シリーズの亀仙人のようなシニア男性が登場と、現在公開中の吹き替え版でも映像で表現されたいくつかの描写が確認できる。 しかし、驚くべきは同作の仏語版ウィキペディアで、“公園でサッカーをしていた少年の名前はオリヴィエとトム。これは「キャプテン翼」のフランス版のタイトルである”、“テレビ中継の画面のテロップで、モッコリー市長が「ハイスクール奇面組」の舞台の中学校を訪れたと書いてある”など、フランスの日本アニメファンでなければわからない小ネタについて様々な引用元が5000字以上にわたり記載されており、「人造人間17号」「アタッカーYOU!」「聖闘士星矢」「北斗の拳」「ニルスの不思議な旅」など日本アニメのフランス版タイトルが数多く並ぶ。
映画.COMより引用
実際に見ていてはほとんどのネタには気づきません。
しかしこれだけのネタ・・・見つけるのも1つの楽しみ方かと思います。
派手で楽しいアクションシーン
アニメ版でももちろんでしたが、実写版の「シティーハンター」もなかなかのアクションシーンです。
中盤、リョウとカオリがタクシーに乗ったまま罠にはまって捕まった後、クレーン車や磁力などを使ったアクションシーンはかなり面白いです。
自白剤を蹴り飛ばし、敵がいろんなことを暴露してしまうギャグシーンに始まり、車を磁力でくっつけて運んだ機械を使ってのアクション。
銃を向けられたところで磁力のスイッチを入れて全部くっつけて武器を奪ったり、コメディとアクションの混ざった戦い方はとても良いです。
そしてこのシーンはリョウの一人称視点でカメラが撮られています。
なので自分自身がリョウの視点で物事を見ているように見ることができるので、かなり見ごたえがあり、楽しめるでしょう。
その他のアクションシーンでも、実写映画ならではの迫力があり、且つシティーハンターの世界を保っている。
実写化した時のアクションシーンってけっこうがっかりすることも多いです。
某幕末剣客漫画を実写化しての第1弾なんか・・・もう言葉にできない。
それがシティーハンターという題材の成せる技なのか、監督や演者・スタッフの技量なのか、そういったストレスは全くなく見ることができます。
実写化作品のアクションシーンでは過去最高ではないでしょうか。
最後のやり返しかた。(ネタバレ)
最後のシーンで香水の依頼をしてきた男こそが悪役だったことがわかります。
人質に取られるカオリですが、生きていたリョウが助け、依頼人の男ドミニクは逮捕されるのですが、この後にまだオチが!
香水の効果はその香りを嗅いだものが香水をつけている人物に惚れるというもの。
この効果を使い、本当の香水を作った人物の娘に、香水を銃弾のように、打てるキューブにしてもらいます。
そうです、これをドミニクに向って打つのです。
もちろんそこは刑務所ですが、外に出てきたところを狙う。
そこにいるのは他の捕まっている男性受刑者、そして男性看守と警察犬。
もちろんリョウが外すわけもないですから。
この最後のオチはシティーハンターっぽいですよね。
そしてエンディングでは一瞬コミック風に描かれ・・・なんとエンディング曲は「Get Wild」!(日本語吹き替え版では)
メロディが流れ始めた瞬間に自然と笑みがこぼれました。
映画自体の完成度とシティーハンターとしての裏切らない演出とキャスト。
そしてエンディング。
どこまでもシティーハンターで最高でした。
監督・主演・脚本すべてフィリップ・ラショー氏が!
実は今回の実写版映画「シティーハンター」
監督・主演・脚本とすべてをフィリップ・ラショー氏が担当しています。
これはひとえに、フィリップ氏のシティーハンター愛の成せる技!
立ち姿から雰囲気までまさに「冴羽リョウ」
いままで実写化された作品でもうこの人しかと思わせてくれたのは「テルマエ・ロマエ」で演じた阿部寛と、今回のフィリップ氏くらいなのではないかと言えます。
そのくらい映画全体の空気も、キャラクターもすべてが「シティーハンター」なんです。
しかも今回のストーリー、原作者の北条司氏が「原作にも入れたかった」というほどの出来栄え。
原作者が認めるほどのシティーハンター愛を持って作られた映画ということなんですね。
1985年に連載が始まり、1987年にアニメ化されたシティーハンター。
30年以上が経つ今でも日本・海外で愛される作品、なんと素晴らしいことかと感動しますね。
実写版「シティーハンター 史上最香のミッション」キャスト・スタッフ
それでは実写版「シティーハンター」のキャストとスタッフを紹介していきましょう。
キャスト
獠(リョウ):フィリップ・ラショー/CV:山寺宏一
香(カオリ):エロディ・フォンタン/CV: 沢城みゆき
パンチョ:タレク・ブダリ/CV:浪川大輔
ジルベール・スキッピー:ジュリアン・アルッティ/CV:多田野曜平
ドミニク・ルテリエ:ディディエ・ブルドン/CV:土師孝也
ファルコン(海坊主):カメル・ゴンフー/CV:玄田哲章
ヒデユキ:ラファエル・ペルソナ/CV:田中秀幸
サエコ:ソフィー・モーゼル/CV:一龍斎春水
ジェシカ・フォックス:パメラ・アンダーソン/CV:ちふゆ
スタッフ
監督:フィリップ・ラショー
製作:クリストフ・セルヴォーニ/マーク・フィスズマン
原作:北条司「シティーハンター」
脚本:フィリップ・ラショー/ジュリアン・アルティ/ピエール・デュダン/ピエール・ラショー
撮影:ヴァンサン・リシャール
プロダクションデザイン:サミュエル・テセール
衣装デザイン:クレア・ラカズ
編集:ナタン・ドラノワ/アントワーヌ・ヴァレイユ
音楽:マキシム・デプレ/ミカエル・トルディマン