映画「岬のマヨイガ」あらすじとキャスト・原作を紹介!

東日本大震災の後、岩手県出身の小説家「柏葉幸子」さんが岩手日報の「ジュニアウィークリー」で連載した小説「岬のマヨイガ」

この作品が2021年8月27日から、アニメ映画として劇場公開されます。

公開にあたり、この記事では映画「岬のマヨイガ」のあらすじとキャストを紹介しつつ、見どころを伝えていきます。

そして原作小説の「岬のマヨイガ」についても紹介するのため、映画を見ようと思っている人も、初めて知った人も是非見てみてください。

悲しみや苦しみ、そしてそこから立ち上がる人、絆。

心になにかを感じている人にぜひ見てもらいたい映画です。

https://twitter.com/misakinomayoiga/status/1428642967045263362

「岬のマヨイガ」のあらすじ

ある事情から家をでた少女ユイと両親を事故で亡くしたショックから、声が出なくなってしまった少女ひより。

2人は不思議な老女「キワさん」とであう。

そして2人はキワさんと共に、岬に立つ不思議な雰囲気の古民家「マヨイガ」で3人一緒に暮らすことになる。

そこは「訪れた人をもてなす」という伝説のある家だった。

「岬のマヨイガ」のキャラクターとキャストは?

それでは「岬のマヨイガ」に登場するキャラクターとキャストを紹介していきます。

ユイ/CV:芦田愛菜

ある事情があって家を飛び出し、居場所を失った17歳の少女。

この少女、ユイを演じるのは、子役時に一世風靡した蘆田愛菜(あしだまな)です。

なんと、芦田愛菜は2004年生まれということで、演じたユイと同じ17歳!

感慨深いものがありますね。

芦田愛菜は6歳のころに、「怪盗グルー」シリーズで「アグネス」の役の声優を務めたこともありました。

その後のシリーズでも同じ役の声優を務めていましたが、そのころと比べても年齢も上がり、大人な声になって臨む声の仕事。

当時との変化として、芦田愛菜の声の演技も1つの見どころですね。

ひより/CV:粟野咲莉

両親を交通事故で亡くしてしまい、そのショックから声が出なくなってしまった8歳の少女を演じるのは粟野咲莉。

粟野咲莉は3歳から子役として活動しており、朝ドラや様々な作品に出演している現役子役。

ユイ役の芦田愛菜といい、面白いキャスティングですね。

声の出なくなってしまった少女を演じるというのは、難しいように思いますが、どんな演技をするのか。

そして、ひよりは声を取り戻せるのか。

悲しみや苦しみを乗り越えられるのか、前へ進んでいけるのか、ここも大きな見所です。

キワさん/CV:大竹しのぶ

家を出たユイとひよりを引き取って、マヨイガで一緒に暮らすことになるおばあちゃんのキワさんの役は大竹しのぶが演じます。

キワさんはこの物語の重要なキャラクターである「ふしぎっと」と呼ばれる妖怪たちとも会話することのできる不思議な人物。

「ここはマヨイガ、迷い込んだ人をもてなしてくれる家だよ」というセリフがあることからも、マヨイガについて知っていることも分かり、不思議さがにじんでいる謎のおばあさん。

岬のマヨイガの公式ホームページの中で、大竹しのぶさんのコメントに「リアル感と不思議感のあいまいな感じを出すのが難しく・・・」というのがありましたが、声を聴いてみるとばっちり合うと感じます(個人的に)

これまで「借りぐらしのアリエッティ」などでも声を演じてきたこともあり、安定した感じを受け聞くことができます。

これはやはり長年の演技力だと尊敬しますね。

その他のキャラクター

「岬のマヨイガ」にはその他のキャラクターとしてお笑い芸人のサンドウィッチマンのお二人が「ふしぎっと」の河童を演じて出演します。

宮城県出身の2人が演じる河童・・・興味深いですね。

そしてなんと岩手県知事の達増拓也(たっそたくや)も出演!

県知事・・・地元作品だからですか!地元が舞台だと知事出られるんですか!

まあ知事は岩手県盛岡出身なので、地元の言葉ですよね。

そして知事役ではなく・・・河童役です。

さらに個性の強い俳優、宇野祥平。

他にもお地蔵様役では数々のハリウッド俳優の吹き替えをしてきた江原正士。

作品の舞台岩手県出身の声優「桑島法子」、宮城県出身の声優「佐藤拓也」

そして「SSSS.GRIDMAN」で初主演を果たした若手声優「佐藤裕也」

座敷童役はロサンゼルス出身のアイドル声優、天城サリー。

などなどと、出演しています。

「岬のマヨイガ」の原作は・・・

「岬のマヨイガ」の原作者は柏葉幸子さん。

岩手県出身の彼女は東北薬科大学を卒業した薬剤師でもあります。

この「岬のマヨイガ」も舞台は岩手県。

ちなみに、彼女のデビュー作は世界的大ヒットのジブリ映画「千と千尋の神隠し」のもとになった「霧のむこうのふしぎな町」。

そんな彼女のデビュー40周年を記念する作品が、今回アニメ映画化された「岬のマヨイガ」なのです。

「岬のマヨイガ」ですが原作と映画では、やはり異なる部分がありますが、それは仕方ありません。

映画にも出てくるふしぎっとと呼ばれる妖怪は原作にも出てきます。

これは岩手県出身の柏葉幸子さんが遠野物語の地で妖怪の民俗風習と共に生きてきたからかもしれません。

岩手県の厳しい自然の独特な環境が遠野物語のふしぎな世界感を生んだのでしょう。

それが柏葉幸子さんの作品には影響を与えています。

原作のあらすじ

それでは「岬のマヨイガ」原作のあらすじです。

両親を亡くした萌花ちゃんは、あったこともない親戚に引き取られるために狐崎の駅で降りました。

そしてたまたま同じ電車に乗っていたゆりえ。

彼女は東京で暮らしていましたが、夫のひどい暴力から逃れるため、あてもなく北へと向かっていたのでした。

そんな2人に運命を変える出来事が起こります、町をのみこむ巨大な津波。

体育館へ逃げた2人ですが、帰る家も帰りたい家もない。

当てのない2人に手を差し伸べたのは山名キワさんという、おばあさんでした。

そして世代の違う3人の共同生活が始まり・・・・。

原作:柏葉幸子

絵:さいとうゆきこ

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原作を読んだことのある人向けの楽しみ方

すでに原作を読んだことがある人はなかなか原作と映画の違いから見るのを迷う方もいるかと思います。

そんな人向けの楽しみ方を紹介しましょう。

原作とアニメ映画、どうしても上映時間の都合や様々なことで内容に差異は出てしまいます。

なので「別のものを見る」くらいの気持ちで見るのがおすすめです。

映画化する作品はどうしても原作と違うようになることは多々あります。

中には原作を忠実に再現されるものもまれにありますが、そればかりではありません。

映画化された「ゲド戦記」や実写化された「ドラゴンボール」など、原作の影も形もなくなっているものもあります。

なのでまず、原作のイメージを強く持たずに、映画は映画で楽しんでみるのをおすすめします。

原作は原作、映画は映画でそれぞれに楽しんで鑑賞するのが、最も楽しめるのではないかと思います。

建築様式も見どころのひとつ!

映画「岬のマヨイガ」の見どころのひとつとして南部曲がり屋。

これは南部地方の独特の建築ですが、映画のマヨイガの書き方は南部曲がり屋そのものですね。

他のところとは違う建築でここにも注目してほしいです。

茅葺屋根の古民家と言っても、南部の独特のものなんです。

ただ・・・この南部曲がり屋は沿岸部にあるのかな・・・という疑問。

まあ妖怪も出てきてのファンタジーですから、これを言ってもなとも思いますが、南部曲がり屋は沿岸部には・・・・。

まあ、あるなしは別として、南部曲がり屋の雰囲気は楽しめますので建物の描き方も是非見てください。

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まとめ

2021年8月27日公開の映画「岬のマヨイガ」

いろんなものを心に感じさせてくれるハートフルファンタジー。

是非ご覧ください。

参照 映画「岬のマヨイガ」HP

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